「竹村鮎子」で検索してくれたあなたへ
私は児童相談所に子どもが一時保護されたり、何らかの事情で子どもが児童養護施設等で生活をしている親御さんの弁護を受けることが多いです。また、たまにですがそれに関連して、顔出し名前出しで会見などに出席することもあります。
このため、もし児童相談所で一時保護された後、児童養護施設などで生活しているお子さん(または過去に児童養護施設で生活をしていたお子さん)が、会見や訴訟記録などを見て知った私の名前で検索して、このウェブサイトにたどり着くかもしれない、もしそうだとしたら、私からお子さんたちに伝えたいことがあります、という思いを込めて、このコラムを書きます。
私の名前を検索してくれたあなたへ
あなたはきっと、親だったり、親ではなくてもあなたを育ててくれた人がどうしているのかが気になって、親(もしかしたら親ではなく里親さんであったり、祖父母のこともあるかと思います)を弁護している私のことが気になって、私の名前を検索したのだろうと思います。
そうだとすると、あなたは長いこと、親には会えていないのだと思います。
そのことについて、私はまずあなたに謝らなくてはなりません。ごめんなさい。
あなたが親に会いたくても会えていないのであれば、それはあなたのせいではなく、周りの大人の話し合いがうまくいっていないせいです。
また、もしかしたらあなたは親が何をしているのかも、よく知らないかもしれません。弁護士をつけて児相とケンカをしているなんて、ひどいと思っているかもしれません。
「親は自分が間違っていない、子どもが悪いと言い続けているに違いない」「私は親に見捨てられた」と思っているかもしれません。
でも、あなたの親が私の依頼者であるならば、それは誤解です。
ここから先のことは、あなたに伝えてよいのか、私も悩んでいることではあります。
もしかしたらここから先に私が書くことが、あなたを傷つけるかもしれないとも思っています
でも、もし良ければ読み進めてください。
あなたの親は、あなたが思うような愛情をくれなかったかもしれません。
あなたを育てるのに、たくさんたくさん間違えたかもしれません。
あなたをものすごく苦しめてしまったかもしれません。
それでも、少なくとも私の依頼者の方は、あなたを愛しています。
とてもとても愛しています。
だからあなたとやり直しをしたくて、あなたを苦しめたことを反省し、自分を変えようと頑張っています。
大人になってから自分の考え方を根本から変えるのは、なかなか難しいことですが、それでもあなたの親は、あなたに謝るために頑張っています。
私は、そういう人でなければ弁護をしません。
それでも今、あなたと親が会えていない、親が何をしているのか分からないのであれば、それは誤解を恐れずにいうと、親も含めた周りの大人たちのせいです。
もし、これを読んで少しでも疑問に思うことがあれば、施設の人や、児相の人に、話をしてみてください。
なかなか話しづらいのなら、弁護士会が開催している子どもの人権110番のようなところに電話をしてみてもいいかもしれません。私に連絡をしてくれてもいいです。
ただ、あなたの周りの大人が「悪い」という話でもありません。
みんなあなたのことを大事に思っていますが、みんなが違う立場から、あなたのことを考えているので、うまく話がまとまらないだけなのです。
その話をまとめるのが私の仕事なので、大人たちの話がまとまっていないのは言ってみたら私のせいかもしれません。
だからあなたが、話し合いの場に参加して、あなたの気持ちを教えてくれたら嬉しいです。
いろいろと書き連ねましたが、私の話は信用できないと思うかもしれません。
これはあなたには辛い話なのかもしれません。
ただ、ひとつ。
あなたは親に愛されている。
そしてもうひとつ。
あなたは何も悪くありません。
そのふたつは知っておいてくれたら嬉しいです。
そしてそのことが、いつの日かあなたの救いになったらいいなと思っています。
以上
